電池をつくろう                                      中 理科  
   
   日常の生活の中で,電池は様々な場面で利用されている。その原理を紹介したり,歴史の流れの中での電池に関する技術の進歩などは興味深いものがある。
  本時は,単元末に設定した「トライ」と称する時間において,本コンテンツを閲覧しながら電池をつくり,その電池でメロディICやモーターを回すなどの実験を行い,電気に関する興味・関心をさらに深めることをねらいとしている。
 
   
  学年:中学校2年 理科
   単元:「電流」
   校時:1校時(35時間)
 
   
  ・日常生活の中には,様々な形で電池が使われていることを知る。
・電池の種類には数多くのものがあり,人類の歴史の中で少しずつ進歩してきたことを知る。
・身近なものでも簡単な電池をつくることができることを知る。
・協力して実験を成功させることの楽しみを感じる。
 
   
 
  学習の展開 教師の支援・評価の観点

・日常生活のどのような部分に電池が使われているかを考え,発表する
・電池に関する技術の進歩などを聞く
・よく使われる電池や,滅多に見かけない電池など,数種類の電池について,実物や画像などを用意する
・電池に関する興味がわくよう,歴史的な話題などを紹介する
  <評価>
  *話し合い活動,発表活動
  *説明を聞く姿勢・態度

 

 

・本時の学習内容を説明
  実験の手順や緒注意等を聞き,実験に使う器具を準備する

・本校Webページから,本時に使用する教材ページを開いていく
・電池をつくる
  実験1:備長炭で電池をつくる

・つくった電池の利用1
  実験2:備長炭電池でメロディICをならす

・つくった電池の利用2
  実験3:備長炭電池でモーターを回す

・実験終了後,実験に使用した器具類の片づけを行う

・本コンテンツを表示させ,ワークシートを配布する
・普通の木炭と備長炭を用意し,それぞれの特徴や,電池を作れることを説明し,実験に入らせる。

・つくった電池でうまくいかない場合,どこに問題があるのか,どのように工夫すればよいのかを考えさせてみる
  <評価>
*教材ページの手順に従って実験を進めているか
*実験2と実験3をうまく生かせるために,どのような工夫をしているか
*役割分担を決め,実験から片づけまでを協力して進めているか
*実験の結果や実験中に気づいた点などをワークシートに記録しているか

まとめ ・自己評価や感想をワークシートに記入する

・教師の話を聞く

・今回の実験をじっくりと考察させる
・あらためて,電池をつくりだし,改良を重ねていった人々の創意・工夫について話す
<評価>
*実験結果を丁寧にまとめているか。
*気づいたことや疑問点など,実験結果を考察しているか
*実験の協力体制や進め方などについて,自己評価しているか
 
   
  (1)生徒の感想(ワークシートより)
・木炭で電池ができるなんて知らなかった。ほんとにびっくり。
・自分のつくった電池では,メロディICが鳴らなかった。くやしいのでもう一回挑戦したい。
・何人かの電池をつないで,やっとモーターが回ったときにうれしかった。
・おうちでも,学校のホームページをみてつくってみたい。
・いつも使っている乾電池ができるまでには,いろんな発明や工夫などがあることを知った。電池は偉い!
(2)考察
  電気に関する単元は,オームの法則に代表されるように,難しい計算や公式があるものとして,生徒には敬遠されがちである。少しでも電気に関する興味や関心を持たせるために,静電気の実験とともに,この備長炭電池の製作をさせているが,これらの実験を行っている生徒のようすや感想などから,この単元のおもしろさを感じさせることはできたように思われる。
 また,この実験Webページ上に公開されていることから,興味を持った生徒は家庭でも同じように実験を行うことができる。
 
   
    教材URL:http://www2.open.ed.jp/JBA000F/JBA010F_app.po?CATEGORY_CODE=6137&CURRENT_PAGE=1
(教育情報共有システムでの検索キーワード「中学校 理科 実験集 静電気 電池」)
  ・PC関連
   教師用PC(1台),生徒用PC(2人に1台程度でよい)
  ・実験用器具,消耗品等
   備長炭,キッチンペーパー,リード線2本,食塩水,メロディIC,小型モーター
  ・指導案はコンピュータ室を利用して,グループ単位で行う場合を想定している。教室で一斉に行う場合には,教師用PC1台とプロジェクタを組み合わせ,すべての実験を一斉に行うように授業を進めることも可能である。
 
   
  ◎本校Webサイトの教材ページ(図1)
  学校のWebサイトに,理科の実験に関するページを設けてある。
  説明文,画像とも本校にて作成したものであるので,利用・印刷等にあたって著作権等の問題は一切生じない。
 トップページにて明記してあるとおり,この教材の利用にあたって制限を設けていない。
 日常的に入手可能な消耗品を利用してできる実験もあるので,家庭で同じ実験を行うこともできる。
 
 
Copyright(C)2004 Okinawa prefectual Educatinal Contents practical use promotion Consortium. All Rights Reserved