郷土の古典文学 組踊                               高 国語  
   
   組踊の学習を通して,郷土の先人の生き方について考え,郷土の文化と伝統について理解を深める。その際にディジタルコンテンツ「観る、聴く、読む〜組踊の世界」を活用する。
 
   
      教科:国語
    科目:古典
    単元:郷土の古典文学
    校時:1校時
 
   
  ・組踊の成立・内容・創始者について理解し,組踊への関心を高めること  
   
 
  学習の展開 教師の支援〈評価の観点〉

(本時の目標確認)

・これまでに観たり,体験したりしたことのある郷土芸能について発表する。

(ワークシートを配布する)

・郷土芸能が身近な生活に根付いていることを意識させる。
・地域で保存継承されている組踊があれば,補足説明する。

 

 

・指名に従って「組踊の始祖玉城朝薫」時代背景・朝薫の五番を読む。
・補足説明を聞きながら,ワークシート1ページ目をまとめる。
・朝薫の五番をワークシートに書き出す。

・朝薫の五番の5演目のあらすじについて解説を聞く。
・朝薫以外の演目についてワークシートにまとめる。
・紹介された組踊のあらすじに共通することを指摘する。
・説明を聞き,ワークシート【組踊の素材・思想】をまとめる。

・「観る、聴く、読む〜組踊の世界」を提示る。
・「組踊の始祖玉城朝薫」時代背景を提示し,読ませる。
・黒板を用いてキーワードの補足説明をしながら,ワークシートをまとめさせる。 
・「組踊の始祖 玉城朝薫」朝薫の五番を提示し,ワークシートに書き出させる。
・朝薫の五番の5演目について,画像を提示しながらあらすじを紹介する。
・「組踊の隆盛」を提示し,朝薫以外の演目を紹介する。
・これまでに紹介した演目のあらすじに共通する事柄を挙げさせる。
・黒板を使って,組踊の根底に流れる思想について説明する。
まとめ ・学習したキーワードについて復習する。

・次時の学習内容を確認する。

・組踊の創始者,創作目的,「冊封使」「御冠 船踊」とは?,朝薫の五番,組踊に流れる思想について確認する。
・次時は「聴く組踊」を提示しながら,舞台としての組踊の様式について学習することを伝える。
 
   
   「観る、聴く、読む〜組踊の世界」は,サイト名の通り,提示された情報を読むだけでなく,目で観て,耳で聴く素材が充実した組踊についてのWebサイトである。
  生徒は趣味や習い事,地域・学校の行事の中で,沖縄の伝統芸能を観たり,実際に演じたりした経験を持っている。しかし,組踊について学習した経験は少なく,そこにある文化の特異性や魅力,おもしろさに気づいていないのが実態である。また,実際の学習に際して,日頃耳慣れない方言によって書かれた組踊は,精神的・世代的距離感もあるようで,興味・関心の高揚させることが指導上の課題である。
  本サイトは,文字を読み取るだけでなく,観たり聴いたりする素材が充実しており,組踊学習の入り口において,生徒の興味・関心を十分に高めることができる。また,教師の範読では伝わりにくい立ち方の吟遣いや板書説明ではマンネリ化しがちな時代背景について,音声や図説を用いることで,学習効果が向上できる。
 
   
   黒板、教師用PC(1台),プロジェクター(1台),スクリーン
  提 示 教 材 「観る、聴く、読む〜組踊の世界」
         (html)http://www.wonder-okinawa.jp/015/index.html
  ワークシート 「組踊 執心鐘入」
         (一太郎)http://www2.open.ed.jp/JBC000F/JBC010F_app.po?DATA_ID=37358
 
   
  「観る、聴く、読む〜組踊の世界」
・「沖縄デジタルアーカイブ整備事業」で制作された組踊のコンテンツである。

・本コンテンツは教室での提示用教材だけでなく,PC教室での調べ学習にも使用することができる。

・1組踊への誘い,2聴く組踊,3組踊の様式美,4組踊の始祖玉城朝薫,5組踊の隆盛,6組踊の広がりのページで構成されており。その中でさらに詳細なページへ進むようになっている。

・文字情報だけでなく,音声や画像(静止画・動画)が充実しており,これを活用することで,体験的且つ主体的な学びの実践が可能であると考える。

               

 

 
 
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