反応の速さ                                      高  化学    
   
   反応の速さの実験をとおして,反応物の濃度および温度の反応に及ぼす影響を調べさせる。各グループの実験結果をExcelでグラフ化し,反応物の濃度や温度が大きいほど,化学反応の速さが大きくなることを確かめさせる。  
   
     科目:化学U
   単元:(1) 物質の構造と化学平衡  イ 化学平衡  (ア) 反応速度
   対象:化学U実施学年
 
   
  ・溶液Bを指定された濃度に調整し,溶液Aと反応させ呈色するまでの時間を測定できる。
・実験結果から濃度と反応の速さ(1/秒)をグラフにし,濃度と反応の速さとの間にどのような関係があるか考察できる。
・溶液A,Bを指定された温度に調整し,混合させ呈色するまでの時間を測定できる。
・実験結果から温度と反応の速さ(1/秒)をグラフにし,温度と反応の速さとの間にどのような関係があるか考察できる。
 
   
 
  学習の展開 教師の支援・評価の観点


入 

・時計反応を観察し,反応速度について考察する。 ・時計反応の演示実験を行う。
<評価>
反応時間を測定することで反応速度が求められることを指摘できる。


開 

・反応速度を変化させる条件が何か予想する。

 

・指定された濃度における反応時間を測定する(実験ノート)。

・指定された温度における反応時間を測定する(実験ノート)。

・得られた反応時間の逆数を計算し,実験結果を報告する。




・実験データをグラフにする。

・化学反応が構成粒子の衝突に関係することを指摘し,何が衝突の頻度に影響するのか考えさせる。

<評価>
反応速度に濃度,温度等が影響することを予想できる。

・「反応の速さ」の実験を説明し,各グループに測定する濃度と温度を割り当てる。

<評価>
安全かつ的確に実験をすすめることができる。

・「反応の速さ」のExcelファイルを開いて各グループの実験結果を入力,提示し,グラフをかかせる。

<評価>
実験データを適切に処理し,正確にグラフをかくことができる。

・グラフを提示して,確認させる。 



・グラフから,濃度と反応の速さの関係,および温度と反応の速さの関係を考察する。 ・グラフから,反応速度を変化させる条件を考察させる。

<評価>
反応の速さは,濃度が大きいほど,また温度が大きいほど,大きくなることを指摘できる。

<評価>
グラフから,測定していない温度における反応時間を予想できる。

・触媒の有無も反応の速さに影響することを説明する。
 
   
   反応の速さの実験は手間がかかるので,測定濃度や温度をグループで分担させ,効率よく行う必要がある。実験データを提示することで,お互いの実験結果を共有するとともに,データを適切に処理できたかどうかを確かめさせることができる。
 
   
    教師用PC(1台),プロジェクター(1台)
   Excelのマクロセキュリティが中以下に設定され,マクロが有効になっていること。
   提示教材「反応の速さ」(Excel) ワークシート「反応の速さ」(PDF)
        http://www2.open.ed.jp/JBC000F/JBC010F_app.po?DATA_ID=37467
   沖縄県高等学校化学教育研究会編,「化学実験ノート2004」,57p.
 
   
  「反応の速さ」
・実験データを処理し,グラフ化することができる。





 
 
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