郷土の古典文学 琉歌                               高 国語  
   
   琉歌を通して,先人たちの生きた時代の人生観や,社会の様子,自然に対する発想や心情に触れ,郷土の言語,文化に対する認識を高めさせる。その際にWeb教材「沖縄の古典文学(琉歌編)」を活用する。  
   
      教科:国語
    科目:古典
    単元:郷土の古典文学
    校時:3校時
 
   
    ・琉歌のリズム,読み方を理解すること。
  ・琉歌の内容を理解し,歌に詠まれた作者の心情を味わうこと。
  ・琉歌を鑑賞する能力を身につけること。
 
   
 
  学習の展開 教師の支援〈評価の観点〉

(本時の目標確認)
・前時までに学習した琉歌の種類,修辞法,分類,特徴について復習する。
・前時までの学習事項の確認。

 

 

○「及ばらぬとめば…」(よしや つる),「たのむ夜やふけて…」(よしや つる),「恩納岳あがた…」(恩納なべ),「恩納松下に…」(恩納 なべ)の四首を学習する。
  ・方言読みを聞き,一斉読みする。

  ・説明を聞き,通釈をまとめる。
  ・琉歌の二大女流歌人について理解する。
  ・各作者の歌から,好きな歌を一首ずつ選び,作者
   対比を踏まえ鑑賞文を書く。
  ・指名に従って鑑賞文を発表する。

  ・鑑賞文を書いた歌二首を暗誦する。

  ・「沖縄の古典文学(琉歌編)」を提示する。
○「及ばらぬとめば…」(よしや つる),「たのむ夜やふけて…」(よしや つる),「恩納岳あがた…」(恩納 なべ),「恩納松下に…」(恩納 なべ)の四首を解説する。
  ・方言読みを再生し,後に続けて一斉読みさせる。
  ・語意,修辞法を説明し,歌意をまとめさせる。
  ・二人の作者について対比的に紹介する。
  ・鑑賞文を書かせる。

  ・数名の生徒を指名し,鑑賞文を発表させる。

  ・意味の切れ目や,作者の心情を踏まえた読みが
   できるよう助言する。
〈評価〉適切な音量・速度・間で朗読できる。
〈評価〉朗読者に集中し聞くことができる。

まとめ ・学習した四首を一斉読みする。
・次時の学習内容を確認する。
・誤読はその都度訂正する。
 
   
   多くの生徒は,自分たちの郷土・沖縄が好きであると答える。その一方で沖縄についてあまり知識がないのが実態である。郷土の古典文学に触れた経験はというと,そうでなくとも苦手意識の高い古典である,当然ながら皆無に等しい。
  そこで,本コンテンツの活用を考えた。「沖縄の古典文学(琉歌編)」は音声・画像(静止画・動画)を含む琉歌のデータベースである。本教材を提示することで,生徒たちは興味・関心を持って意欲的に学習に取り組むことができる。また,歌ごとの背景について情報が充実しており,歌を鑑賞する能力を身につけ,主体的に郷土の文学に親しむ態度を養うことができる。
 
   
  黒板、教師用PC(1台),プロジェクター(1台),スクリーン
  提 示 教 材 「沖縄の古典文学(琉歌編)」
         (html)http://it.open.ed.jp/kyozai/softs/a246/index.htm
 
   
  @「沖縄の古典文学(琉歌編)」
  ・沖縄県立総合教育センターWebサイトのカリキュラムセンター機能に登録されている,琉歌学習支援コンテンツである。

  ・本コンテンツは教室での提示用教材だけでなく,PC教室での調べ学習にも使用することができる。

  ・1沖縄古典文学概説,2琉球方言概説,3琉歌  概説,4琉歌鑑賞,5琉歌碑写真集,6ビデオ集,7音声集,8先生方の資料室,9リンク集  のページで構成されている。

  ・先生方の資料室には指導案,ワークシート,Powerpointで作成した提示用教材などが充実しており,活用する教師によって十人十色の実践が期待される。

 
 
Copyright(C)2004 Okinawa prefectual Educatinal Contents practical use promotion Consortium. All Rights Reserved