簡易中和滴定曲線                          高 理科  
   
  少量の酸と塩基を用いて,中和滴定を簡易的に行わせる。。実験結果をExcelでグラフ化し,酸と塩基の強弱の組み合わせによって滴定曲線の形や,用いる指示薬が変わることを確かめさせる  
   
     教科:理科
   科目:化学T
   単元:(3) 物質の変化  ア 化学反応  (イ) 酸・塩基,中和
   対象:化学T実施学年
 
   
   ・中和滴定の滴定曲線をかく実験を通して,酸・塩基の強弱による滴定曲線の形と,指示薬を的確に表現できる。
  ・酸・塩基の組み合わせによって,滴定曲線がどのような特徴をもつか指摘できる。
 
   
 
  学習の展開 教師の支援・評価の観点
導入 ・中和滴定等,前時の学習内容を確認する。 ・前時の学習内容について確認する。
<評価>中和滴定等について説明できる。

 

・反応速度を変化させる条件が何か予想する。

・塩酸に水酸化ナトリウム水溶液を滴下していき,pH試験紙でpHを測定する。(ワークシート)。
・酢酸に水酸化ナトリウム水溶液を滴下していき,pH試験紙でpHを測定する。(ワークシート)。
・実験データをグラフにする。

・グラフから,酸と塩基の強弱の組み合わせによる滴定曲線の形と,指示薬について考察する。


・ワークシートを配布し,実験について説明する。
・試薬の取り扱いについて,安全上の注意を促す。
<評価>安全かつ的確に実験をすすめることができる。

・「簡易中和滴定曲線」のExcelファイルを開いて実験結果の良いグループのデータを入力,提示し,グラフをかかせる。
<評価>実験データを適切に処理し,正確にグラフをかくことができる。
・グラフを提示して,確認させる。
・グラフから酸と塩基の強弱の組み合わせによる滴定曲線の形と,指示薬について考察させる。
<評価>酸と塩基の強弱の組み合わせによって,中和滴定曲線の中和点の位置が変わり,用いる指示薬が変わることを説明できる。

まとめ ・塩酸とアンモニア水による中和滴定を行ったとき,滴定曲線の形がどうなるか,また用いる指示薬は何がよいか考える。 ・実験で行っていない強酸−弱塩基の滴定曲線がどのような特徴をもつか考えさせる。
<評価>塩酸−アンモニア水の滴定曲線の中和点は酸性側に偏り,指示薬としてはメチルオレンジが適当であることを説明できる。
・弱酸−弱塩基の滴定曲線は,温度や濃度によって電離度が変化するため,一概には決められないことを説明する。
 
   
  中和滴定は,本来定量的な実験であるが,滴定曲線の形を考察する程度であれば,簡易的な方法でも十分である。実験データをExcelで処理,グラフを提示することで,各自の実験結果を検証できるとともに,滴定曲線について理解を深めることができる。  
   
    教師用PC(1台),プロジェクター(1台)
   Excelのマクロセキュリティが中以下に設定され,マクロが有効になっていること。
  提示教材「簡易中和滴定曲線」(Excel)
  ワークシート「簡易中和滴定曲線」(PDF)
http://www2.open.ed.jp/JBC000F/JBC010F_app.po?DATA_ID=37467
 
   
 

「簡易中和滴定曲線」
・実験データを処理し,グラフ化することができる。

 
 
Copyright(C)2004 Okinawa prefectual Educatinal Contents practical use promotion Consortium. All Rights Reserved