世界各国の国民の名称                              高 英語   
   
 

英語教育において具体的な国際理解教育の実践が叫ばれる昨今、高等学校英語Tの教科書も、Lesson1Lesson2で国際理解をテーマに取り上げるものが多くなっている(下表参照)。

出版社

教科書名

Lessonタイトル

内容

三省堂

CROWN ECT

Different Languages, Different Worlds(Lesson1)

タイ人の高校生とのメール交換。俳句から始まり、ことばとそこに隠れる文化について意見を交換する。

啓林館

MILESTONE ECT

How's Your School Life
(Lesson1)

海外の留学生たちが自国の高校生活について語り合う。

文英堂

UNICORN ECT

Children : Mirror of the World
(Lesson2)

世界のさまざまな国の子供たちを写した写真を見ながら、その子供たちの姿に映し出されたそれぞれの国の社会問題を読み取る。

 このようなLessonを学習する際には、教科書の内容だけにとどまらずできるだけ身近で幅広い国や地域の情報も取り扱うことが望ましい。そこで、「Activities for ESL Students」という英語学習支援サイト内のFlashを用いたWEB教材を活用し、さまざまな国の国民の名称(例:日本人⇒Japanese、アメリカ人⇒American等)を学ばせることにより、国際社会の多様性に触れ、国際理解へのきっかけとする

 
   
 

  科目: 高等学校 英語T
  単元: 国際理解
  対象: 高校1年
  校時: 1校時 (Lessonの導入として)又は最終校時(Lessonのまとめやプラスαとして)

 
   
 

・様々な国の国民の名称を見聞きしたり調べたりすることにより、国際社会の多様性と国際理解の必要性を認識す  ることができる。
・United Kingdom⇒BritonやDenmark⇒Dane等、普段聞きなれない国の国民の名称を答えることができる。

 
   
 
  学習の展開(Group Work) 教師の支援・評価の観点

 

国際社会のことについて英語でQ&Aを行う。

例)What country are you interested in most?

How many countries are there in the world?

・「Activities for ESL Students」のFlash教を使ってグループ対抗のQuiz Gameを行う。

・問題以外の国についても例を示す。

<評価>国際社会のことについてどの程度知っていか。

・「国際社会のことについて知らないことはたくさんある」ということに気付かせるよう留意する。

<評価>国民の名称をどの程度知っているか。

・国民の名称だけ見ても国によって多種多様であるという点を抑え、国際理解の重要性と必要性を訴える。

 

・導入で名前の挙がった国以外の国名を20〜30程度提示し、各グループに振り分ける。

・グループ毎に振り分けられた国の国民の名称を調べる(普通教室ではなくCALL教室やCAI教室で授業を行うのなら他のテーマで調べ学習を行う方が良い)。

・あまりにも聞き慣れない国名は避ける。

<評価>積極的に取り組んでいるか。

・調べる手段は辞書のみでよい。
まとめ

・調べたことをグループ毎に発表する。

・調べられなかった国についてリストアップし、スクリーンに提示しながらインターネットを利用してクラス全体で調べる。

<評価>名称だけでなく発音まで正しく調べているか。

・発表は正しい発音で行うよう事前に知らせておく。

 
   
 

QuizなのでOral Approachだけでもよいが、画面に提示し、生徒が答えたとおりに入力し、正誤を表示することで、クラス全体でより集中することができる。また、ReadingとListeningの両面からINPUTすることができるため、語彙力向上に効果が期待できる。

 
   
 

 教師用PC1台
 プロジェクター1台
 提示教材「Activities for ESL Students」(html) http://a4esl.org/
 「Flash教材Nationalities 1」(html)http://a4esl.org/q/f/z/zz53bds.htm

 
   
 

『 Activities for ESL Students』

 JAVAやFLASHを用いて作成された無数のWEB教材が

利用できるサイト。目的別、レベル別、種類別にカテ

ゴライズされており検索は容易。特にレベル別に注目

すると、小学生レベルから大学生レベルまで幅広いコ

ンテンツが登録されていることがわかる。本来は全て

個別学習を前提に作成されているが、提示用として利

用できる教材も非常に多い。

 

『Flash教材:Nationalities 1』

 1画面につき1問題の構成で、提示用としても活用

できる。日本人向けに作られたわけではなく、画面上

の文字は全て英語であるため、英語学習の雰囲気も高

まる。この WEB教材はNationalities 1から4まであ

り、配当時間によっては 2つ以上の教材を活用するこ

とも可能である。

 
 
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