株式学習                                      高 公民  
   
   株式の模擬売買を通して,経済社会に関する興味・関心を持たせる。その学習過程においてインターネット上の野村證券「バーチャル株式投資倶楽部」を活用する。本 Web サイトでは,生徒は仮想の投資家を演じるものの,対象はあくまで現実の株式市場,現実の経済・社会であり,実体経済を体験的に学習することができる。  
   
 

科目:政治・経済及び現代社会

単元:現代経済の特徴と仕組み

校時:1校時

 
   
 

・株価変動の基礎的要因がわかる。 

・数社の株価データを比較し,分析できる。

・株式模擬売買ができる。

・株式購入においてグループで判断したことを具体的な理由を示して発表できる。

 
   
 
  学習の展開 教師の支援・評価の観点
導入 ・前時に行った株式ゲームの結果を発表する。

・スクリーンに「 PowerPoint 」で作成した株式ゲームの結果を表示し,生徒の興味・関心を引き付ける。

・ 本時の学習内容を示す。

 

 

・前時で学習した株式会社の仕組みについて確認させる。

・ 「 経済を楽しく学ぼう 」の「 株ってなあに 」 を使って,株式を発行することにより資本が集まる仕組みを確認する。

・なぜ株価は動くのか考える。

 

 

・グループ学習により,新聞やインターネット等を使って模擬売買に必要な情報を収集する。

・数社の株価を比較し,データを分析する。

・メンバーの持ち寄った情報等を参考にしながら売買銘柄を決定し,株式模擬売買を行う。

・株式会社の仕組みを簡単に説明する。「 経済を楽しく学ぼう 」(提示用教材)を活用して株式会社の特徴を確認させる。

< 評価 > 株式会社の特徴がいえるか。

< 評価 > 株式会社がより多くの資本を集めるために株式を発行していることがいえるか。

・株価変動の基礎的要因を説明する。

(「経済を楽しく学ぼう」の株価変動の要因を準備)

< 評価 > 株価変動の基礎的要因を指摘できるか。

・情報収集がスムーズに行えるように「経済を楽しく学ぼう」のリンク集を活用させる。

< 評価 > 興味を持って会社情報を集め,データを分析できたか。

・「 バーチャル株式投資倶楽部 」により模擬売買を行わせる。

まとめ

・ 「 経済を楽しく学ぼう 」の株価チェック を使ってグループごとに売買決定理由を発表する。

<宿題>

・取引注文を出した銘柄の変動や今後の売買に必要な情報を引き続き,各自が追い続けていくようグループで確認する。

・スクリーンに生徒が分析した「株価チェック」を提示する。

< 評価 > 分析したデータをもとに株式購入理由を発表できたか。

 

・自ら進んで情報を収集,分析することを通して,社会の動きの行先を常に考えることの基礎を身につけさせる。

 
   
 

 経済シミュレーション教材である「株式学習ゲーム」を通じて、経済活動に主体的に関わろうとする態度を身につける。実体経済を体験的に学習することにより、生徒は今まで気づかなかった現実社会のある側面に踏み込み、自分の頭で考え疑問を持つという習慣が身につき、合理的な意思決定ができる能力が育つことが期待できる。

 
   
 

教師用 PC (1台)、生徒用 PC (5台〜8台)、プロジェクター(1台)、スクリーン

シミュレーション教材「バーチャル株式投資倶楽部」 http://www2.nomura.co.jp/vstock/VirtualServlet? Web 上で現実の株式市場の模擬売買が行えます。

提示教材「経済を楽しく学ぼう」 http://www2.open.ed.jp/data/33253/01/kyouzai/index.htm

 
   
 

野村證券『バーチャル株式投資倶楽部』

・仮想の投資家を演じるものの,対象はあくまで現実の株式市場,現実の経済・社会であり,実体経済を体験的に学習することができる。

「経済を楽しく学ぼう」

・株式会社のしくみや株式に関する基本的な事項が学習できる。

・株式購入のポイントとなる「会社情報」,「本日の主なニュース」,「現在の株価」等へリンクをはり,情報収集が容易にできる。

・「株価チェック」では集めた情報を入力し,データを分析する。

・経済シミュレーション教材である「株式学習」を通じて,経済活動に主体的に関わり経済を身近に引き寄せたいと考えた。現実の経済を体験的に学習させることにより,生徒は今まで気づかなかった現実社会のある側面に踏込み,自分の頭で考え疑問を持つという習慣が身につくことが期待できる。

提示教材「経済を楽しく学ぼう」
 
 
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