日本国憲法の基本的性格                              高 公民  
   
 

 日本国憲法と明治憲法の比較」(提示用教材)を活用することにより,大日本帝国憲法と日本国憲法の比較が容易にでき,日本国憲法の基本的性格が理解できる。 

 
   
 

科目:政治・経済及び現代社会

単元:民主政治の基本原理と日本国憲法

校時:1校時

 
   
 

日本国憲法の成立過程を理解させながら,どのような社会的状況の下に新憲法が誕生したのかを考察させる。

 
   
 
  学習の展開 教師の支援・評価の観点

・憲法改正について,事前に調べたアンケート結果を発表する。

・新聞の世論調査結果を知る。

・従来の改憲論を知る 。

・憲法施行から半世紀が過ぎ,国民の意識も改憲肯定派が過半数を占めていることを,新聞の世論調査結果で紹介する 。

・従来の改憲派の焦点となっている,「押しつけ憲法」について,押しつけかどうかを考えさせる。

 

 

 

 

・日本国憲法の制定過程を,教科書・新聞・資料集などで理解する。

 

・なぜ,松本案はマッカーサーに却下されたのかを考える。

 

・大日本帝国憲法と松本案を比較する。

・マッカーサー案にそって,現在の憲法ができあがったが,当時の国民は,どういう反応を示したか。毎日新聞の世論調査結果で当時の様子を知る。

・世論調査結果を踏まえ,「押しつけ憲法」なのかどうかを考える。

・大日本帝国憲法はどのような問題があったのか。教科書を読み理解する。

・大日本帝国憲法の改正ではなく,根本的に新しい憲法が出来上がったことを理解する。

・生徒の興味を引き付けるため,教材として 1946 年の新聞を毎日新聞社から取り寄せる。

 

・ 1946年2月1日,毎日新聞が出した「憲法問題調査委員会試案」のスクープ記事を紹介する。

 

・大日本帝国憲法と松本案は内容が変わらないことを理解させ,マッカーサーが松本案を拒否した理由を説明する。

・毎日新聞( 1946 年 5 月)の世論調査の結果を見せ,当時の国民の新憲法に対する評価はどうだったか,考えさせる。

・「押しつけ憲法」なのかどうかを考えさせる。

< 評価 >日本国憲法の制定過程が理解できるか。

・マッカーサーが拒否した,大日本帝国憲法(松本案)は,どのような問題点があったのか,日本国憲法と比較しながら理解させる 。

・「日本国憲法と明治憲法」(提示用教材)を用いて,大日本帝国憲法と日本国憲法を比較しながら説明する。

まとめ ・日本国憲法は今後どうあるべきかを考える。 ・世界に例のない,徹底した平和主義を折り込んだわが国の憲法をどうするべきかを考えさせる。
 
   
   「 日本国憲法と明治憲法 」(提示用教材)を活用することにより, 大日本帝国憲法と日本国憲法の比較が容易にでき,日本国憲法の基本的性格が理解できる。また,比較表は板書事項としてもつかえるため,教師の板書する時間が短縮でき,より詳しい説明ができる。  
   
 

教師用 PC (1台)、プロジェクター(1台)、スクリーン

提示教材「日本国憲法と明治憲法」 http://www2.open.ed.jp/data/30769/01/dai1/start.htm

 
   
 

「日本国憲法と明治憲法」

・大日本帝国憲法と日本国憲法の比較が容易にできる。

「毎日新聞」 1946 年 2 月 1 日

 ・松本案のスクープ記事。このスクープ記事により,マッカーサーは部下に憲法案づくりを急速に進めさせた。

 「毎日新聞」 1946 年 5 月 27 日

 ・新憲法(日本国憲法)草案への当時の国民の世論。支持85%,反対13%。

 

 
 
Copyright(C)2004 Okinawa prefectual Educatinal Contents practical use promotion Consortium. All Rights Reserved