「児の空寝」宇治拾遺物語                          高 国語   
   
   歴史的かなづかいのを読む際の留意点について理解させる。その際にWeb教材「赤めがね先生の古典文法かなづかい入門」「赤めがね先生の歴史的かなづかい《母音が重なる場合》Flash Card」の2つのコンテンツを活用する。
 
   
      教科:国語
    科目:国語総合
    単元:古文入門
    教材:「児の空寝」宇治拾遺物語
    校時:1校時
 
   
    ・説話の簡単な概念を理解すること。
  ・古文の主な特徴を指摘すること。
  ・歴史的仮名遣いを読む際の留意点を理解すること。
 
   
 
  学習の展開

教師の支援〈評価の観点〉

 

 

(本時の目標確認)

・中学時に習った古文を想起し発言する。

・教材について簡潔な紹介を受ける。

・冒頭文や作者名を紹介し発言を促す。
〈評価〉積極的に発言できるか。
・「宇治拾遺物語」が説話であること,その成立,その他の説話について簡単に概説する。

 

 

・教師の本文範読を聞く。

・文節ごとに区切りながらの範読を聞き,本文に区切り線を記入する。

・本文(古文)と口語訳を対照して相違点を指摘する。

・説明を聞き,例題に取り組むことにより,歴史的仮名遣いを読む際の留意点について理解する。

・FlashCardに合わせて発音し,母音が連なる場合の読みを理解する。

・難読語に注意を払いながら範読する。

・意識的に一文節ずつ区切りながら範読する。

・生徒の指摘を仮名遣いの違い,語意の違い,文法の違いの3つに整理し板書し,古文の特徴を大まかに説明する。

・「赤めがね先生の古典文かなづかい入門
  を提示する。
  概念的説明に終始せず,画面内の例題に取り組みながら実践的に理解させる。
・「赤めがね先生の歴史的かなづかい《母音が重なる場合》Flash Card」を提示する。
  誤読はその都度板書を用いて補足説明し,訂正する。
〈評価〉リズムよく声を出し,音韻変化を練習することができるか。

・全員で本文を音読する。

・指名に従って,本文を音読する。

・次時の学習内容を確認する。

・誤読はその都度訂正する。
〈評価〉適切な音量・速度・間で朗読できる。
〈評価〉朗読者に集中し聞くことができる。

・次時の初めに再度Flash Cardによるパターン プラクティスに取り組むことを告げる。
(課題)
  再度口語訳に目を通し,登場人物とあらすじを把握しておくように告げる。

 
   
   古文読解の入門技法である歴史的かなづかいを読む際の留意点は,文字表記と発音に違いがあることが特徴である。生徒はこの学習事項を中学時に既習であるが,古文を流暢に音読するには至らない。特に,母音が重なる場合の読み方は,概念的な理解ができていても音読に反映されていない場合が多く見られる。
  そこで,本コンテンツの活用を考えた。「赤めがね先生の古典文法かなづかい入門」は,板書では時間のかかる歴史的仮名遣いのきまりを,簡単に図示することができる。また,解説画面と同時に提示される例題に取り組むことにより,概念的な解説に終始しがちな言語事項を,実践的に理解することができる。また,「赤めがね先生の歴史的かなづかい《母音が重なる場合》Flash Card」による反復練習は,概念的な理解を体得することができ,流暢な古文朗読につなげることができる。
 
   
    黒板、教師用PC(1台),プロジェクター(1台),スクリーン
  提 示 教 材  @「赤めがね先生の古典文法 かなづかい入門」
          (html)http://www2.open.ed.jp/JBC000F/JBC010F_app.po?DATA_ID=37355
            A「赤めがね先生の歴史的かなづかい《母音が重なる場合》Flash Card」
          (html)http://www2.open.ed.jp/JBC000F/JBC010F_app.po?DATA_ID=37349

 
   
 

@「赤めがね先生の古典文法 かなづかい入門」
  ・沖縄県版教材作成支援ソフトによる言語事項定着を目的とした教育用コンテンツである。
  ・本コンテンツは自学自習教材,提示用教材どちらにも使用することができる。
  ・開始画面から,1語中語尾のハ行音,2ワ行「ゐ・ゑ・を」,3「む」,4「ぢ・づ」,5「くわ・ぐわ」,6連母音,7促音
  ・拗音の大文字表記の順に図式化した解説画面が提示され,各項目ごとに3問ずつの例題が与えられる。
  ・各例題は正解するまで先に進むことができないため,生徒は解説を読みながら,時には教師の助言を求め,分かるまで取り組むことができる。
  ・自学自習教材として,生徒各々に1台ずつPCを準備して使用させると,最終画面の評価を有効活用できる。評価画面では各項目の間違い危険度が表示され,個別指導時の材料となる。

A「赤めがね先生の歴史的かなづかい《母音が重なる場合》Flash Card」
  ・沖縄県版教材作成支援ソフトによる言語事項定着を目的とした教育用コンテンツである。
  ・本コンテンツは提示用教材である。
  ・母音が重なる場合の音節例が78画面用意されている。沖縄県版教材作成支援ソフトで設定することで,提示する画面を選んだり,提示する画面数を決め78通りの中からランダム提示したりすることができる。
  ・古文入門者の授業開始時に繰り返し使用することで,複雑な音韻変化を体で覚えることができる。

                

 
 
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