「桐壷」源氏物語                                    高 国語  
   
  古文特有の敬語表現とその働きについて理解させる。その際にWeb教材「敬語の学習」を活用する。  
   
      教科:国語
    科目:古典
    単元:物語(二)
    校時:3校時
 
   
  ・古文特有の敬語表現とその働きを理解すること。  
   
 
  学習の展開 教師の支援〈評価の観点〉

(本時の目標確認)
・前時の学習内容を確認する。
・指名に従って本文を音読する。
・登場人物の確認。
・流麗な文体にふさわしい音読を心掛けさせる。

 

 

 

 

・口語訳から敬語表現をみつけ,これに対応した分を本文から指摘する。
・なぜ敬語表現が発達したのか考え,発表する。

・常体の例文を敬体にして発表し,常体と敬体につ
いて理解する。

・知っている敬語の種類を挙げる。

・スクリーンを見ながら敬語の種類について理解する。

・例1・2を見ながら正しい表現を考え発表する。

・例1・2・3を見ながら正しい表現を考え発表する。

・傍線部の主語を答える。
・傍線部の敬語の種類を答える。

・傍線部の敬語の敬意の対象を答える。

・多用されている単語や語句を板書する。

・作品の時代背景について触れ,考えを深めさせる。
・「敬語の学習」を提示する。
1常体と敬体 提示
・一般に「です・ます調」「だ・である調」といわれるこ
と,文体不一致の作文が多いことなどを補足する。
・敬語の種類を挙げさせる。
2敬語の種類提示
・敬語の種類について説明する。
(重要事項は板書する。)
3敬語についてのきまり提示
・例1・2を提示しながら,生徒に取り組ませる。
4敬語の使われ方 提示
・例1・2・3を提示しながら,生徒に取り組ませる。
・我々も日常生活の中で無意識的に敬語表現を使っ
ていることを意識させる。
5(例1)源氏物語提示
・傍線部の主語を答えさせる。。
・傍線部の敬語を指摘し,その種類を答えさせる。
・傍線部の敬語について敬意の対象を答えさせる。

まとめ

・古文特有の敬語の働きついて理解し,敬語から登
場人物の身分関係を理解する。

・次時の学習内容を確認する。

・主語がなくても,敬語から動作主や動作の受け手
を類推することができることを理解させる。

(課題)本文中の全ての敬語について,それぞれの敬語の種類と敬意の対象をノートにまとめてくること。

 
   
   古文の敬語表現は,古文作品の読解とより高度な鑑賞に不可欠な学習事項である。しかし,その内容は複雑で,指導者の高度な教授技術と学習者の高い学習意欲なしには学習目標の達成は実現できないものと考える。
  ここで活用する「敬語の学習」は,生徒の身近にあるシュチュエーションを例に口語からアプローチし,敬語について理解を深めることができる教材である。口頭説明では理解しにくい敬語の種類を簡単なイラストで図示することで,生徒の理解を手助けすることができる。また,理論的な事柄を,具体的なシュチュエーションに置き換えた例題で,簡単に提示することができ,学習者は受け身になりがちな文法学習を自ら考え意欲的に取り組むことができる。
 
   
    黒板、教師用PC(1台),プロジェクター(1台),スクリーン
  提 示 教 材 「敬語の学習」      
         (html)http://gakuen.gifu-net.ed.jp/~contents/top_koukou.htm
 
   
  「敬語の学習」
 ・岐阜県教育用コンテンツ開発協議会開発部会制作の高等学校国語用教育用コンテンツである。
 ・敬語の働きについて口語からアプローチし,古文の分野まで学習できる提示用教材である。
 ・文法事項を知識的な説明に止めず,身近なシュチュエーションで考えながら理解するための例題で説明するこ
   とができる。

              

 
 
Copyright(C)2004 Okinawa prefectual Educatinal Contents practical use promotion Consortium. All Rights Reserved