唐代の漢詩 「早発白帝城」李白                       高 国語  
   
    漢詩訓読のリズムに慣れ親しみ,「詩」としての美しさを感じ取らせる。
  その際にWeb教材「漢詩音読教室」を活用する。
 
   
      教科:国語
    科目:国語総合
    単元:唐代の漢詩
    校時:2校時
 
   
     ・作者の状況とその心情を表現に即して読み取ること。
   ・七言絶句のきまりを確認すること。
   ・内容に即し,白文でも訓読できること。
 
   
 
  学習の展開 教師の支援〈評価の観点〉

(本時の目標確認)
・前時の学習内容を確認する。
・詩題の意味を理解する。
(ワークシートを配布する)
・漢詩の形式について復習する。
白帝城の画像を提示し,情景を具体的にイメージで
  きるよう支援する。

 

 

 

 

・漢詩の形式を確認する。
・押韻を確認する。
・作者,李白について理解を深める。

・書き下し文を書く。
・スクリーンに注目し,教師に続けて追従読みする。
・語釈を聞き,通釈を書く。
・指名に従って通釈を発表する。
・早朝の印象を強めている表現について考える。
・数量的な表現を指摘しその効果を考える。

・承句に込められた作者の心情をまとめる。

・作品に描かれた情景やそこに描かれた作者の心情
 を踏まえ一斉訓読する。

・提示された白文を見ながら,訓読練習をする。

・指名に従って,白文を訓読する。

・漢詩の形式を確認させる。
・押韻を確認させる。
・王維・杜甫と並び唐代を代表する詩人であること,詩
  仙と称されること,当時の境遇を補足する。
・書き下し文を書かせる。
・「漢詩音読教室」(基礎編課程1)を提示し,訓読文を
  見ながら追従読みさせる。
・語釈し,」通釈を書かせる。
・通釈を確認する。
・早朝の印象を強めている表現について考えさせる。
・数量的な表現を指摘しその効果を考えさせる。
・承句に込められた作者の心情をまとめさせる。
・「漢詩音読教室」(基礎編課程1)を提示し,一斉訓読
  させる。
・「漢詩音読教室」(基礎編課程3)を提示し,一斉訓読
  させる。
・「漢詩音読教室」(応用編課程5)をしばらく提示し,個
  別練習させる。 
・指名読みにより生徒の理解度を確認する。単に暗記
  するのではなく,作品の情感を込めて訓読するよう
  に注意する。流暢な訓読ができない場合は,ヒント
  画面を提示する。
まとめ ・白文を見ながら一斉訓読する。

・次時の学習内容を確認する。

・「漢詩音読教室」(応用編課程5)をしばらく提示し,一
  斉訓読させる。

(課題)目に浮かんだ情景のイラスト入り,一口感想文を次時までに書いてくること。

 
   
    漢詩は字数が少なく句法も比較的簡単なため,生徒の古典学習への関心を深めるために効果的な教材である。また,声に出して読み味わうことは,中国の自然を背景にした詩人たちの心情を読み取り,生徒の心情をも豊かにすることができる。
  ここで活用する「漢文訓読教室」は,返り点・送り仮名を付した訓読文から,段階的に訓点を減らし,最終的には白文で訓読することを目指す教材である。また,ヒントとして文法的側面から解説が提示され,句法理解を踏まえた音読が可能である。
 
   
 

黒板、教師用PC(1台),プロジェクター(1台),スクリーン
提 示 教 材 @「白帝城の画像」
         (html)http://kenchi.m78.com/ryokou/hakuteijou.html
          A「漢文訓読教室」      
         (html)http://gakuen.gifu-net.ed.jp/~contents/top_koukou.htm

 
   
 

 

 

@「白帝城の画像」
  ・個人管理のWebサイトに掲載されている旅行中の写真である。
  ・白帝城の入り口,白帝城周辺の景色,「早発白帝城」の歌碑の写真があ
   り,生徒に具体的な情景を想起させるのに有効である。

A「漢文訓読教室」
  ・岐阜県教育用コンテンツ開発協議会開発部会制作の高等学校国語用教育用コンテンツである。
  ・漢詩20作品が収められている。
  ・読み仮名,送り仮名,返り点が付された漢詩から徐々に訓点を減らし,最終段階の白文まで7つの段階の漢 
   詩を提示することができる。
  ・応用編では文法的側面からヒントが提示され,句法理解を踏まえた訓読指導が可能である。

              

 
 
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