Macromedia Flashで作成したPC Flash Cardの活用       高 英語

 
   
 

 語句指導法として定着している Flash Cardの効果はここで述べるまでもないが、厚紙など材料の準備や作成に時間がかかり、教科書の改訂や採用の変更の度に作り直さなければならないなど、効率が悪かった。そこで、従来の Flash Cardの役割をそのままPCとスクリーンに置き換えることにより、準備に費やす時間を削減し、より気軽に Flash Cardを授業に活かせるよう工夫した。

 教材作成における効率化だけでなく、従来よりも大きなサイズで提示し、アニメーション効果を活用することにより、生徒に強いインパクトを与えることも期待できる。また、本来の使用法でもある「フラッシュ提示」を活用し、見る力、読む力、情報をイメージする力を養うこともできる。

 
   
 

科目: 高等学校 英語T
単元: 語句理解
対象: 高校1年
校時: 1校時

 
   
 

・新出語句を正しく発音し、意味と用法を説明することができる。

・本文の内容に関する質問に正しく答えることができる。

 
   
 
  学習の展開 (Pair Work) 教師の支援・評価の観点

 

 

・予習の確認をする。

・いくつかの Pre-Reading Questionを投げかける。

 例)登場人物の人数、名前等。

PC Flash Card をスクリーンにノーマル提示し、新出語句の発音と意味を確認する。

PC Flash Card を「英語⇒日本語」の順番でテンポよくフラッシュ提示し、テンポにあわせて発音し意味をイメージさせる。

・「日本語⇒英語」の順に同様の活動を行う。

・「一人が発音し、もう一人が意味を言う」活動をペアで行う。

<評価>予習はしてきているか。

・答えに困らないよう比較的易しい質問を準備する。

<評価>正しく発音できているか。

<評価>正しく意味を理解しているか。

・集中力が切れないよう、短時間で終わるようにする(15〜20秒程度)。

<評価>集中してテンポについてきているか。

 

・本文の内容に関する具体的な質問を生徒に与え、ペアで答えを導かせる。

・ペアを指名し、質問に答えさせる。

・全ての質問の答えが出たら、各自で本時の

  学習範囲の Key Sentenceを考えさせ、それを中心に英語で要約を書かせる。

<評価>質問に正しく答えているか。

・答えが文面から捉えられないような質問、行間を読まなければならないような質問も準備し、生徒の想像力を刺激する。

<評価>正しく Key Sentenceを捉えているか。

・なぜその文を Key Sentenceに選んだか、という点を尊重するよう留意する。
まとめ

・ Key Sentenceはどの文か意見を出し合う。

・希望者を募り要約文を発表してもらう。

・要約を書いたノートを提出させる。

・次回の授業内容を告げる。

・ Key Sentenceと要約については事前の学習が必要である
 
   
 

Flash Cardの活用法は様々であるが、Macromedia Flashというアプリケーションソフトがある程度使用できれば、 Paper Basedで行っていたあらゆる活用法をスクリーン上に具現化することが可能である。教科書付属の音声テープやCDの併用が困難であれば、予め音声ファイル化し、 FlashCardに貼り付けることもできるし、フラッシュ提示の提示時間も生徒の実態に合わせて調整することもできる。 Macromedia Flashの使用が難しいのであれば、Microsoft PowerPointを使ってもよいのではないだろうか。概要にも記したとおり、教師側の工夫次第で、インパクトがあり、生徒の見る力、聞く力、想像力を伸長させるような教材を作ることができる。

 
   
 

教師用 PC1台
プロジェクター1台
提示教材「 PC Flash Card」(Flash)
http://www2.open.ed.jp/JBC000F/JBC010F_app.po?DATA_ID=37412

 
   
 

『 PC Flash Card』

Macromedia Flashを用いて作成したデジタルFlash Cardである。提示方法は、クリックするまで次の語句に移らない「ノーマル提示」と、 0.5秒だけ提示される「クイック提示」の 2種類がある。二次加工が許されているので、使用する教科書に合わせて語句を書き換えることができる

 
 
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