どっちかな?(大きさ編)                                  自立活動  重複学級  
   
   形の基本となる丸・三角・四角の大きさの比較を二者択一問題で確認する。
  ほかにも丸・三角・四角の「形の一致」や、赤・青・黄色の「三原色を用いた色そろえ」二者択一 問題の色バージョンと,大小を比較する大きさバージョンがある。
  今回は,『大きさを比較する』ことを学習させる。
 
   
     単元:どっちかな?(大きさ編)
   対象:重複障害学級(肢体不自由)
   校時:5時間
 
   
    ・提示された2つの図形を見て大きさが違うことに気付くことができる。
  ・画面に提示された図形の中から,質問された方を援助有りで選ぶことができる。
  ・丸・三角・四角の特徴を教師について言うことができる。
 
   
 
  学習の展開 教師の支援・評価の観点

・前回の授業で学習した三種類の形を思い出す。
  自立活動
  3 環境の把握
  (4)認知や行動の手がかりとなる概念の形成に関すること。
1色画用紙で作った三種類の形の紙を提示する。
2それぞれの大きさの違いに気付く。
<評価>
  ・大きさの違いを教師に伝えることができるか。

・提示用教材からディジタル教材へ移る。

 教材の使用開始
・今時は,大きさをテーマにした『どっちかな?(大きさ編)』を使用する。

・画面に提示された問題に解答する。

1ディジタル教材の取り組み方の説明。
  ・対象児に合わせた入力装置の選択。
2画面に提示された形の特徴を解説する。
  ・自力で答えを選択できるよう援助。
<評価>
  ・答えの選択肢を援助により選択できる。
3自力で解答させる。
<評価>
  ・答えの選択肢を援助なしで選択できる。


・この時間に学習したことを確認する。

・丸、三角、四角の各図形の特徴を考える。

1ホワイトボードまたは画面に提示されている形の名前が言えるよう促す。
2それぞれの形の特徴を気づくように促す。
<評価>
  ・その形の特徴が言える。
<宿題>
身近にあるもので「大きい丸」と「小さい丸」を見つけてくる。
 
   
   対象児は画面とマウスの関連性の理解に乏しいため、直感的に操作がわかりやすいタッチパネルディスプレイを用いた。日常生活でよく使う方の左腕を使うよう指示し、上肢の動作訓練も狙った。この教材は画面上がクイッカブルカップの状態になっており、正解のエリアをクリックする(タ ッチディスプレイでは触れる)と、画面上の図形に動きが出るため「おもしろ〜い。もっとやる〜。」 などと言いながら楽しんで取り組んでいた。本児は日頃からあまり体力がないとのことなので、時間を配分しながら取り組んできたい。この時間は、授業後疲れた表情を見せていた

 
   
    インターネットにつながった児童用PC(1台),タッチパネルディスプレイ,ホワイトボード,
  画用紙で丸・三角・四角の形に切り取った形の異なる提示物教材
  使用するURL:http://www2.open.ed.jp/JBC000F/JBC010F_app.po?DATA_ID=39848
 
   
   身のまわりにある「概念の形成」を理解させることが,日常生活における認知面を伸ばすことに つながると考えこのソフトを作成した。その際の概念を「色」・「形」・「大きさ」としたのは,フ ロスティック発達検査の中でも取り扱われいることから,この3つに題材を絞った。
  ただ単に具体物を提示して解らせるというだけではなく,自分がコンピュータで操作したものが画 面上で動きを生じさせるということが,更に興味・関心を引き出すことができると考える。
  またこの教材によって,「提示された物を見る」→「比較する」→「ひとつを選ぶ」→「選択・ 決定をする」ということの意志決定・意志表出までの一連の流れを定着させたい。
  教材の提示に関しては,どのコンピュータにも入っているブラウザーで表示させることにより, 「いつでも」「だれでも」取り組めるようにした。更に教材提示においてはできるだけ教材に集中 できるよう,ローカルで行う場合は、ブラウザー上の無駄な領域を表示せず取り組めるようにした。 県のコンテンツに入れる際には、新規ウィンドウで枠が表示されてしまうため、キオスクモード(フ ァンクションボタンのF11を押す)で取り組んで頂きたい。
  ソフト名:『どっちかな?』…自作した教材(色編・形編・大きさ編)
・児童の実態に合わせ,入力デバイスを工夫したい。
   (タッチパネルディスプレイ,らくらくマウスU,トラックボールマウス,
    自作スイッチなどの使用)
 
 
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