数をかぞえよう                            特殊教育 算数または数学  
   
 

数を習得する過程は,
@数を意識させる。(数文字と数の対応を理解させる)
Aものと対応して数える。
B数をまとまりとしてとらえる。
と言われ,それが数の大小関係や計算へ発展している。
障害のある子どもにとって,数は抽象的なものだけに苦手とされる。
それを克服するためには周囲の人たちが意識して補っていく必要がある。
今回は,最初のステップとして基礎的な1対1応ができることを目標に
情報機器を取り入れてみた。

 
   
 

教科:算数または数学
単元:数をかぞえよう!
対象:一般学級
校時:1校時

 
   
 

(1)   ものと対応して数えることができる。
(2)   20までの数列がわかる。
(3)   5または10として数字をまとまりとしてとらえることができる。
(4)   物を数えて,数字で表記できる。

 
   
 
  学習活動 教師の支援・評価の観点

 1始めの挨拶
・学習内容の説明

・挨拶しながら生徒の健康観察をする。
・チェックシートを準備する。

 

開 

 2 提示用教材での学習(PowerPointで作成)
・使用するソフト…「数の学習!」

○学習例)
教師…「次はいくつ?」
生徒…不正解の場合
教師…「先生と一緒に数えてみよう!」

*提示されている具体物を生徒と一緒に数える。

教師…「12の次は13だね」

 3 数の学習のソフト(10nokazu,30nokazusansuu2を選択)教師と一緒にパソコンを起動しコース選択をする。

○学習例)…使用するソフト「sansuu2」
・10までのコース
・11から20までのコース
・21から30までのコース4 ワークシート学習

使用するワークシート…「算数ワークシート」
*生徒自身で学習を進める

・声を出して具体物の数と,一対一対応を確実に確認させる。

<評価>…次の数を正しく言える。

<評価>…数字を正しく読むことができる。

・間違って答えた場合は,一緒に指しながら数えなおす。

・起動法を確認する。

・各ソフトには複数のコースがあるので、生徒の実態に応じてコース選択をする。

<評価>…表示物を正確に数えることができる。

・間違って答えた場合は,一緒に指しながら数えならおす。

<評価>…学習に主体的に取り組むことができる。

・学習の説明や見本を提示する。
・個別指導で理解を深める。

<評価>…ワークシートの目標を達成できたか,評価シートに記録する。

(Excelで作成した評価シートに記録する)

まとめ 5 次時の予告
・終りの挨拶
・学習の成果確認
・チェックシートを確認し成果を話す。

 
   
 

・繰り返し学習できるので基礎・基本の確実な取得ができる。
・生徒の学習記録を分析できるので,きめ細かな指導ができる。

 
   
  ワークシート,チェックシート,提示用教材(数の学習!),
数の学習ソフト(10nokazu,30nokazu, sansuu2)の
URL:http://www2.open.ed.jp/JBC000F/JBC030F_app.po?DATA_ID=37089
 
   
 




図1  20までの提示例

・数の学習!(PowerPointで作成)は,提示用教材で
1対1対応で数とものがアニメーション効果で増えていく過程が表示される。(図1)

図2パレル表示
*表示時                           *非表示時












・数の学習!のスライド13「パネルを開く」をクリックすると,図2が表示される。ここでは,20までの数列を画面上のボタンをクリックすることで,該当する数字を表示・非表示にできる。表示されない場合は,セキュリティレベルを調整する。


      
  図2 出題画面        図3 ヒント画面             図4 ヒント画面

・10nokazu,30nokazu,sansuu2について
3つの教材は,答えを間違えるとヒント画面に移るようになっている。
例として30nokazuを紹介する。 30nokazuの出題画面(図2)では,10をまとまりとしてとらえるように10以上になると
段をかえ表示する工夫をした。
2回間違えるとヒント画面(図3)に移る。
ヒント画面では,画面上のスタートボタンを
押すと画面上の対象物と対応する数を
繰り返し表示できるようになっている。 図4)・評価シートは(図5,5段階評価で生徒の学習記録を残せるようにした。
それを分析しやすいように,折れ線グラフに表示 図6)できるように工夫した。

          
   図5 評価シート                 図6折れ線グラフ表示

 
 
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